サイト管理について

キーワードプランナーの検索ボリュームの目安について徹底解説!

  • コピーしました

キーワードプランナーで出てくる月間検索ボリュームって、どのくらいがちょうどいいの?」

検索ボリュームは多いほうがいいけど、競合サイトは減らしたいし…丁度いい目安ってどこ?」

どのくらいの検索ボリュームでどのくらいPVが取れるんだろう?

ブログ記事を書くためにキーワード選定を頑張っているそこのあなた!こんな悩みはありませんか?そこでこの記事では、初心者が狙うべきキーワードプランナーの検索ボリュームの目安について解説したいと思います。

キーワードプランナーの検索ボリュームの目安を話す前に、いくつか解説しておきたいことがあります。まず、検索ボリュームのうち、どのくらいが自分のPVにつながるかを知る必要があります。そのためには、検索ボリュームの大きさや競合サイトについて知っておくべきなのです。最初は、それらの解説をいたします。

検索ボリュームの大きさ

まず、検索ボリュームについての話をしたいと思います。

検索ボリュームは、キーワードプランナーで調べた時に出てくる数字です。下の画像の赤い四角で囲まれたところの数字ですね。

キーワードプランナーでは、「-(月間検索10未満)」と、「10~100」から10倍刻みで増えていく指標が存在します。

月間検索数が10以上あるキーワードであれば、そのキーワードでPVを稼ぐことができるでしょう。ただ、「-(月間検索10未満)」と表示されているキーワードは、PVを稼ぐのは難しいです。安定した検索数が見込めない以上、そのキーワードで上位表示されても意味はありません。

基本的には、検索ボリュームは多ければ多いほどよいです。PV数は検索ボリュームに比例するように増えるからです。月間検索10~100のキーワードで1位を取るより、月間検索1000~1万のキーワードで1位を取ったほうがおよそ100倍のPVが取れるのは当然ですよね。だから、基本的には検索ボリュームの多いキーワードを狙うことが重要です。

 

しかし、「じゃあ、検索数1万~10万のキーワードで上位表示されたらめっちゃPV稼げるじゃん!そのキーワード狙ってみよう!!」という考えは良くありません。検索ボリュームが多いキーワードはその分、競合サイトも多いです。競合サイトの多さや強さについて、次から話していきます。

 

競合サイトの多さ

続いて、競合サイトの多さについてです。

 

競合サイトとは、同じキーワードで上位表示を狙っている他のサイトのことです。狙ったキーワードで上位表示させるには、競合サイトにSEOで勝つ必要があります。

競合サイトはもちろん、少なければ少ないほど良いです。少ないほど、簡単に上位表示することができます。

 

では、競合サイトの多さはどのように調べたらよいのでしょうか?

競合サイトの多さの調べ方

ということで、競合サイトの多さの調べ方について解説します。

競合サイトの多さの調べ方は簡単で、狙うキーワードをパソコンでGoogle検索をするだけです。

 

パソコンでGoogle検索をすると、画面左上にヒット件数が出てきます。

端的に言えば、これが競合サイトの多さです。

もちろん、ヒットした何十、何百万のページがすべてそのキーワードを狙っているわけではありません。そのキーワードを狙っていなくとも、検索時にヒットすることはよくあります。目当てのキーワードを狙っている競合サイト数はせいぜい数十、多くても3桁に収まるでしょう。

しかし、ヒット件数が競合サイト数をみる一つの指標になっていることは確かです。実際、ヒット件数が少ない記事は、比較的簡単に上位表示をすることができます。逆にヒット件数が多い記事では、上位表示をするのは至難の業です。

 

具体的に、どのくらいのヒット件数だと少ない、多いと言えるのでしょうか?

 

一般に「ヒット件数が少ない」と言われるのは、ヒット件数が100万件未満の場合です。ヒット件数が100万件未満で収まっている場合、そのキーワードを狙って記事を書けば30位以内には入ることができることが多いです。ニッチなキーワードですので、初心者が狙うべきはヒット件数100万件以下のキーワードです。

 

そして、一般に「ヒット件数が多い」と言われるのは、ヒット件数が1000万件以上の場合です。1000万件を超えてくると、競合サイトはとても多くなり、ちょっとやそっとのSEO施策では順位はまともに上がりません。ましてや初心者のサイトが入り込める隙はありません。自分のブログを大きくしてから挑むのが吉といえます。

 

競合サイトの強さ

競合サイトの強さについてもお話ししておこうと思います。

 

サイトには、ドメインパワーという概念があります。ドメインパワーとは、サイトの強さのことです。サイトの記事数や運営歴、SEO施策、被リンク数などによって決定されます。基本的に、ドメインパワーが大きいほうが、Google検索で上位表示されやすいです。

競合サイトの強さというのは、競合サイトのドメインパワーのことを指します。ドメインパワーが強ければ強いほど、そのサイトより上位に表示されることは難しくなります。逆に、ドメインパワーで自分のサイトが競合サイトに勝っているのであれば、上位表示される可能性は高いです。

 

傾向として、企業サイトはドメインパワーが強いことが多いです。これは、企業サイトと個人サイトでは、記事数、信頼度、SEO施策の質が大違いだからです。ドメインパワーの強さはおよそ、

企業サイト>個人サイト>無料ブログ

という風になっています。無料ブログよりも、独自ドメインを取った個人サイトの方がドメインパワーが強くなりやすいのも事実です。これは、「無料ブログは、無料ブログであるだけでSEOに弱い」というSEO上の暗黙の了解があるからです。

 

ただ、これではドメインパワーを具体的な数字としてみることができません。場合によっては、個人サイトでも企業サイトに勝てる可能性があります。その可能性をはかるには、ドメインパワーを数字としてみる必要があるのです。

 

では、ドメインパワーを数字としてみるには、どのような方法を使えばよいのでしょうか?

競合サイトの強さの調べ方

競合サイトの強さ、もとい競合サイトのドメインパワーの調べ方について説明します。

ドメインパワーは、このページで調べることができます。リンクをクリックしてください。

>>>パワーランクチェックツール(新しいタブで開きます)

上のリンクのサイトを開くと、このような画面になります。

この「パワーランクチェックツール」というツールは、ドメインのパワーを100点満点で表してくれます。ただ基準が低く、個人サイトの平均値が20、企業サイトの平均値が30ほどです。サイトがまだ未熟の場合、容赦なく0と表示されることもよくあります。

 

パワーランクチェックツールは無料で使うことができます。会員登録をしないと1日3回までですが、登録してログインすることで1日10回使うことができます。ですから、アカウントを作ってログインしましょう。

画面右上のメニューを開いて、「AJID登録」を押してください。

「AJID登録」を押すと、新規会員登録画面に移ります。

必要事項を入力し、「私はロボットではありません」をクリアし、登録を押しましょう。そうすると、会員登録が完了します。

会員登録が完了したら、先ほどの画面に戻りましょう。ページを下にスクロールすると、画面下部に「パワーランクチェック」があります。そこをクリックすると、先ほど開いた画面に戻ることができます。

「パワーランクチェック」を押したら、最初に開いた画面に、ログインした状態で帰ってきているはずです。

これで、会員登録作業は完了です。1日に10回、パワーランクチェックツールが使えるようになりました。

 

それでは、ドメインパワーを調べてみましょう。

はじめに、競合サイトがどんなサイトなのかを調べる必要があります。狙うキーワードでGoogle検索をしましょう。

今回調べるのは、狙うキーワードで上位表示されているページのドメインです。上位5ページのドメインに注目します。

例えば、「アフィリエイト 初心者」というキーワードを狙った場合、上位5ページのドメインは「www.xserver.ne.jp」「onamae.com」「www.xserver.ne.jp」「lolipop.jp」「mixhost.jp」(3~5位は画面外)です。リンク文字列の上に表示されているドメイン名を見て、上位5ページのドメインを書き出してみましょう。紙に書いたり、スマホのメモに書いておくと便利です。

 

ドメインが5つわかったら、それらのドメインパワーを1つずつ調べていきます。パワーランクチェックツールのページに戻りましょう。

画面中央の空欄に、ドメインを入力します。この時、パーマリンクや「https://」は必要ありません。ドメインのみを入力しましょう。今回は例として、1番上に出てきた「www.xserver.ne.jp」を入力してみます。

入力できたら、Enterキーを押すか、右の検索アイコンを押してください。そうしたら、ドメインパワーが表示されます。

これで、「www.xserver.ne.jp」のドメインパワーは「90.7」であることがわかります。この作業を、他の4つのドメインでも試してみてください。

 

余談ですが、ドメインパワー90.7というのは常軌を逸した高い数値です。しかし、エラーではございません。エックスサーバーはネットにめっぽう強い企業ですので、SEO対策を厳重にしているのでしょう。先ほども話した通り、普通の企業サイトなら平均は30、個人サイトなら平均は20です。

 

5つのドメインのパワーがわかったら、それを自分のサイトのドメインパワーと比べてみましょう。自分のサイトのドメインを入力して、自分のサイトのドメインパワーも調べてみてください。

 

上位5ページのどれか1つにでもドメインパワーで勝っていたら、そのキーワードは十分に狙い目となります。そのキーワードで記事を書いたら、上位表示を見込めます。

上位5ページのすべてにドメインパワーで劣っていたら、そのキーワードは少々難しいかもしれません。しかし、諦める必要はありません。足りないドメインパワーを良質な記事で補えば、十分に勝てる見込みがあります。実際、私もドメインパワーが50以上及ばない企業サイトよりも上位に表示されているキーワードがあります。ですから、ドメインパワーもあくまで目安としてとらえてください。

ただ、ドメインパワーが高ければ高いほど良いというのは事実です。記事を書いていき、サイトが有名になるにつれドメインパワーは上がっていきます。サイト運営初心者の方は、ぜひドメインパワー20を目標に掲げてサイト運営を頑張ってください。

 

検索ボリュームと検索順位とPVの関係

ところで、検索ボリューム・検索順位とPVには、とある関係性があるのをご存じですか?この関係性を知っていると、PV数の予測が一瞬でできてしまうのです。記事を書く前にPV数の予測を知れたら、その記事を書くかどうか考えるのに役立ちます。もし頑張って記事を書いても、それがPVにつながらなかったら残念ですよね。だから、PV数を予測できたら便利なのです。

 

その関係性について話すにあたり、一つ導入したい概念があります。

それが、「CTR(クリック率)」という概念です。

CTRは、(クリック数)÷(表示回数)で求めることができます。Google検索での表示回数あたり、何パーセントの割合でクリックされたのかを示す指標です。

 

一般的にCTRは、検索順位が上であればあるほど大きくなります。同じキーワードで10位のページより、1位のページのほうがクリック数・CTRともに大きくなるのは当然ですよね。そして、順位が下がっていくとCTRも下がっていきます。

このように、検索順位とCTRには関係性があるのです。そこで、検索順位ごとのCTRの平均値を示したデータを掲載します。この表を見ることで、検索順位が何位ならクリック率がどのくらいになるかがわかります。

検索順位 平均CTR
1位 28.5%
2位 15.7%
3位 11.0%
4位 8.0%
5位 7.2%
6位 5.1%
7位 4.0%
8位 3.2%
9位 2.8%
10位 2.5%

(SISTRIXより引用)

例えば、あるキーワードで、掲載順位が3位ならCTRは11.0%程になると予想されます。

 

CTRという概念を使うと、検索ボリュームとPVにはこのような関係が導けるのです。

検索ボリューム(回)×順位ごとの平均CTR(%)÷100=PV(回)

例えば検索ボリューム100~1000回のキーワードで、掲載順位5位を狙う場合、

(100~1000)×5.0%=5~50回

月間5~50のPVが見込めるわけです。1キーワードあたり月間5PVあれば、安定したPVを取ることができるでしょう。

 

検索ボリュームの目安

それではここまでの話が分かったところで、検索ボリュームの目安について話していきたいと思います。

検索ボリュームのレベルごとに、上位表示をする難易度や見込めるPV数は異なります。自分が望む難易度・PV数をここで見極めましょう。

 

検索ボリューム10~100

月間検索ボリューム10~100のキーワードは、比較的上位表示することが簡単です。しかし、あまり多くのPVを見込めないでしょう。

検索ボリューム10~100のキーワードはあまりメジャーではありませんので、競合サイトは少なく、ヒット件数は100万件以下であることが多いです。そして、企業サイトなど強い競合サイトも少ないです。だから、検索順位は個人サイトとのSEO勝負になります。

また、中にはまだ誰も目をつけていないお宝キーワードが眠っています。そのキーワードについて記事を書いたら、もしかしたら検索順位1位を狙えるかもしれません。

 

検索ボリューム10~100のキーワードは、ニッチではあるが確実に少ないPVを積み重ねることができるのが特徴です。ただ、ここで上位表示ができないとPVはほとんど稼げません。そして、これ以上の検索ボリュームのキーワードで上位表示することは難しくなるでしょう。

 

予測PVは1位で3~30回/月、10位で0~3回/月です。このように、上位表示ができないと月間0PVもあり得るのがこのキーワードの怖いところです。

月間検索ボリューム10~100のキーワードは、サイト運営初心者の方におすすめです。まずは最初に狙うべきキーワードはここです。

 

検索ボリューム100~1000

月間検索ボリューム100~1000のキーワードは、上位表示するのは難しいですが、上位表示されれば多くのPVを稼ぐことができます。

検索ボリューム100~1000のキーワードはそこそこメジャーです。ヒット件数はおよそ100万~1000万件で、競合サイトはそこそこ多いです。そして、このあたりから企業サイトも競合サイトとして参入してきます。キーワードによっては、企業サイトが競合サイトとして林立しています。だから、上位表示をするのが難しいキーワードもあります。

ただ、まだ企業サイトが入ってきていないキーワードももちろん存在します。そんなキーワードを見つけられたら、上位表示できるチャンスです。

 

検索ボリューム100~1000のキーワードは、上位表示は難しいですが、上位表示できれば多くのPVを獲得できます。そして検索順位が11位より下でも、月間2~3PVは獲得することができます。

 

予測PVは1位で30~300回/月、10位で3~25回/月です。このように上位にいなくても、ある程度のPVを確保できるのが特徴です。

月間検索ボリューム100~1000のキーワードは、サイト運営中級者の方におすすめです。サイトの基盤がある程度固まって、検索ボリューム10~100のキーワードで安定したPVを獲得できている方におすすめです。

 

検索ボリューム1000~

月間検索ボリューム1000以上のキーワードは、上位表示するのが大変難しいです。上位表示できればそれだけで月間数千、数万PVを獲得できますが、上位表示までが大変なのです。

検索ボリューム1000以上のキーワードはメジャーです。サジェストキーワードの1番上に出てくるようなワードで、1~2単語で構成されていることが多いです。このあたりは企業サイトが重点的に狙っているキーワードですので、並の個人サイトは入り込むのが難しいです。企業サイトに勝つことができる自信がない限り、個人サイトは近づかないほうが良いでしょう。

ただ、検索ボリューム1000以上のキーワードを狙った記事を書くことは無駄ではありません。それほど重要な内容を含む記事だということですから、書いておいて損はありません。検索順位が振るわなくても、不意にPVが増えることがありますよ。

 

予測PVは1位で300回以上/月、10位で25回以上/月です。上位表示をすることは難しいですが、もし上位表示されれば爆発的にPVが増えます。

月間検索ボリューム1000以上のキーワードは、サイト運営上級者の方におすすめです。ドメインパワーが20を優に超え、企業サイトと同等の戦いができるようになれば、上位表示も夢ではありません。

 

まとめ

PVには、検索ボリュームの大きさ、ライバルサイトの強さ・大きさが関係ある。記事のPV数を予測するには、以下の公式を用いる。

検索ボリューム(回)×順位ごとの平均CTR(%)÷100=PV(回)

(順位ごとの平均CTRに関しては本文参照)

 

月間検索ボリューム10~100のキーワードは、サイト運営初心者におすすめ。まずはニッチなキーワードで小さなPVを積み重ねる。

月間検索ボリューム100~1000のキーワードは、サイト運営中級者におすすめ。安定したPVを稼げるようになってから挑むとよい。

月間検索ボリューム1000以上のキーワードは、サイト運営上級者におすすめ。企業サイトと対等な勝負をする必要があるため、ドメインパワーを上げる必要がある。

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

  • コピーしました

この記事を書いた人

Okamoto Ryoya

コメントフォーム

名前  (必須)

メールアドレス (公開されません) (必須)

URL (空白でもOKです)

コメント

トラックバックURL: